資料室

世界のクルーズ

 クルーズ船社の団体CLIA(Cruise Lines International Association)のレポートによると、クルーズは2016年乗客数実績で2470万人、2017年見込は2580万人、2018年は2720万人を見込む、依然成長中の巨大旅行市場。

 

客船の数は世界に449隻(CLIA加盟船社)あり、新たに2018年に27隻の新造船のデビューが予定されており、将来的にも成長が期待されています。

  

<参考>

2018 CLIA Cruise industry outlok

http://cruising.org/docs/default-source/research/clia-2018-state-of-the-industry.pdf?sfvrsn=2


アジアのクルーズ

クルーズ産業の中でも最も成長著しいのがアジアで、乗客数は2012年77万人、2013年120万人、2014年169万人、2015年208万人と伸び、2017年は424万人の大市場となっています。

 

旅客の平均年齢は45歳。30代が20%、40代13%、50代25%と現役世代が市場の中心を占めています。

  

<参考>

「ASIA CRUISE TRENDS 2017 REPORT」

https://www.cruising.org/docs/default-source/research/clia-2017-asia-cruise-trends-report.pdf?sfvrsn=0


日本のクルーズ

「2016年の我が国のクルーズ動向について」(2017年6月2日、国土交通省海事局外航課発表)によると日本のクルーズ人口は24.8万人、昨年から12.4%の増加。注目すべきはこの増加分の2.7万人のうち2.1万人が外国客船による外航クルーズであり、日本発着で海外港にワンタッチするクルーズの人気が続いています。

 

クルーズ産業の経済効果は世界が約13.5兆円(USD126billon、2016年、1ドル107円換算)なのでこのうちアジア市場9.6%、その8.6%が日本として単純に算出すると、もし日本発着のクルーズを倍増させることができれば約1,100億円を見込めることになる。これは日本の海事クラスターの付加価値額は3兆7149億円であるから(→「日本の海運SHIPPING NOW2016-2017、(公財)日本海事広報協会)、その3%程度の押し上げ効果が期待でき、現在約20万人規模の日本人のクルーズ市場が100万人規模になるならばその4倍、海事クラスターの10%程度の新しい成長分野として期待できることになります。


日本の国内宿泊市場

日本人の国内宿泊市場は、3億2566万人(7億1209万人泊)。うち、観光・レクリエーション目的は1億7667万人(2億8624万人泊)という規模。

 

中味をみると、1泊が51.2%、2泊が28.1%、日本人の宿泊をともなう旅行市場の大半(約8割)は1泊や2泊。まずはここを主要ターゲットと考えます。

 

また1泊の1人当たりの単価(=人泊単価)は、シティホテルやリゾートホテルでは1万円~1万5000円未満が約40%、1万5000円~2万円未満が約30%、2万円~2万5000円未満約10%、2万5000円~3万円未満が数%で、それ以上のラグジュアリーな価格帯(3万円以上)は極めて限定的であると推定しています(大河原分析)。

 

マスマーケットを捉えるには、こうした「日程」や「価格」を丁寧に分析し、具体的な設定をしていくことが大事だと考えています。

 

<参考>

旅行年報2017(公益財団法人日本交通公社)

https://www.jtb.or.jp/publication-symposium/book/annual-report/annual-report-2017


沖縄・奄美の観光

沖縄県の2016年度の入域者数は877万人(うち、国内客664万人、外国客143万人)、前年比110.5%。2020年3月には那覇空港第二滑走路供用開始予定とアクセス面がさらに強化され、2021年には1,200万人、2030年の予測は1,742万人というますますの成長が期待される有望な観光市場です。

 

沖縄は「沖縄病」「沖縄ジャンキー」という言葉もあるほど沖縄大好きなファンに支えられていて、実に観光客の84.8%がリピーター。滞在日数は3.78日で2泊3日が36.1%と最大、次に3泊4日の29.2%。こうした年に何回か訪れるリピーター向けの短期滞在型の新たな観光コンテンツとして、1泊型の大型客船によるショートクルーズを提案します。

 

県では2018年3月、「東洋のカリブ構想」~東アジアのクルーズ拠点形成を目指して~を発表。今後港湾など拠点整備や誘致活動がさらに強化され、いよいよ実現に向けた動きが活発になることが見込まれます。

 

<参考>

「沖縄県観光要覧(平成28年版)」(平成29年9月発行)

「東洋のカリブ構想」(平成30年3月)

http://www.pref.okinawa.jp/site/bunka-sports/kankoshinko/yuchi/h29touyounokaribukousou.html